我が家にやってきてくれたキセキレイ親子。
巣を発見してから31日目、孵化から14日目となりました。
昨日、1羽が巣立って残りの3羽がいよいよ巣立ちを迎えます。
1ヶ月の間、可愛らしい姿を見られる毎日でしたが、これで本当にお別れです。
3羽のヒナちゃんたちの記録、キセキレイ夫婦の姿など記録したいと思います。
昨日の夕方の様子。
4人兄弟でしたが、1羽は昨日、巣立ちました。
今思えば最近のヒナちゃんたち、狭いところに集まって、ちょこちょこもぞもぞ動き回って、見ているこちらがハラハラすることもありました。
まるで、押しくらまんじゅうでもしているかのように身を寄せ合ったり、小さな羽をパタパタさせては、隣の兄弟を小突いてみたり・・・。
そのたびに「ピィ」と小さな声が聞えてきて、巣の中はいつも楽しそうな笑い声(多分)でいっぱいでした。
そうやって遊んでいるときもあれば、くっついてお互いの存在を確かめ合うように寄り添って、すやすやとお昼寝する姿も見られました。
もしかしたら、これが巣の中で過ごす最後の時間になるかもしれない・・・と、本能的に感じ取っていたもかもしれませんね。
そして巣立ちの日、朝5時15分。
今日は可愛い姿の見納めか・・・。
寂しいな・・・と思いながら、お弁当を作る前にちょっと覗いてみました。
え!?
2羽しかいない!
昨日の夕方や夜は、3羽のひなちゃんが間違いなく巣の中にいたので、朝早くに1羽、巣立ったようです。
巣立つ瞬間は見られなかったけど、きっとお父さん、お母さんと一緒に飛び立ったことと思います。
3羽目のヒナちゃんの巣立ち。
それから約2時間後の朝7時半ごろ、3羽目のヒナちゃんが巣立ちました。
昨日と同じようにビデオカメラを設置していたので、あとから見てみましたが、この3羽目のヒナちゃんはスムーズに巣立つことができました。(*^-^*)
親鳥が巣の近くで「こっちへおいで」とでも言うように、エサを口に挟みながら鳴くと、3羽目のヒナちゃんはそちらに顔を向け、親鳥の呼びかけに耳を傾けました。
まるで親鳥の指示を理解しているかのように、じっと聞きいります。
そして軽やかにひょいっと翼を広げて、巣から飛び立ちました。
羽ばたき方もスマートで、一番上手だったように見えました。(*^-^*)
そして、あと1羽。
最後のヒナちゃんです。
あんなにぎゅーぎゅー詰めだったのに、1人では寂しそうですね。
4羽目のヒナちゃんの巣立ち。
この4羽目のヒナちゃん、甘えん坊さんだったのか、巣立ちまでかなり時間がかかりました。
ビデオで見てみると、巣の真ん中まで出てきては、外の世界をじっと見つめ、奥に引っ込みます。
何度も何度も挑戦してみますが、他の子たちのようにプランターの端っこまで、行くことがまだできません。
まだ見ぬ世界に、期待と不安が入り混じったようなその表情に、思わず「頑張って」と声を出して応援したくなりました。
巣立てない子を心配して、親鳥がエサを持って誘いにきます。
エサを与えて成長を促していた時期は、すっと巣に飛んで行きエサを与えていましたが、巣立ちの時は違うようです。
レンガのアプローチのあたりを、行ったり来たりしながら鳴き声で呼びます。
それでも、やっぱり親です。
見捨てることもなく、しばらくしてから、いつものようにエサをあげに巣に向かいます。
キセキレイのメスは喉元が白く、オスは黒いとのことなので、この親鳥はお母さんのようです。
お母さんを独り占めできるからか、お母さん鳥の羽毛に顔をうずめたりする姿もみられました。
お母さん鳥も「大丈夫よ」「外に行こうよ」とゆっくり時間をかけて話しているようです。
40分ほど経ったころ、ようやくプランターの端っこに止まって、小さな翼を一生懸命にパタパタと動かす練習を始めました。
おっ!ようやく巣立ちか!と思いましたが、バランスを崩して巣の中に転がってしましました。
お父さん鳥も、今までとは比べようもない大きなエサを持ってやてきます。
巣立った他のヒナちゃんたちも、まだ遠く高いところへは飛べないみたいで、我が家の庭の草むらの中にいるみたい。
小さな鳴き声が聞えます。
まだ巣立てない4羽目のヒナちゃん。
巣の中をうろうろしたり、何度もプランターの縁まで行っては顔を出したりして、外の世界をうかがっています。
今度こそは!と、巣立ちをしようとしているヒナちゃん。
「できるよ!」
「ジャンプ!」
思わず声をかけちゃいました。(ビデオなので画面越しに)笑
見事! ジャンプは成功!
ついに、4羽目のヒナちゃんも巣立っていきました。
4羽のヒナちゃんたちの巣立ちが終わり、一段落ついたようなので、私も外へ出てみました。
巣立ったヒナちゃんたちは、すぐ近くの枝や地面に降り立っているようです。
親鳥は、ヒナちゃんたちが無事に大空へと飛び立てるように、励ますように鳴き続け、巣立ったいまも着地したヒナちゃんにエサを運んでいます。
でも、危険は隣り合わせ。
自然界の厳しさが襲ってきます。
いつもは遠くで鳴いているカラスが、すぐそこまで迫って執拗にちょっかいをだしてきます。鳴き方もいつもとはちがう意地悪な鳴き方に聞えます。
でも、キセキレイ夫婦は近づいてくるカラスを、ヒナたちを守るために夫婦揃って追い払う飛行をしています。
(お父さん、お母さん、子供たちが巣立った今も子育て頑張ってるね。)
(頑張ってね)と、親鳥夫婦の勇敢さに感動して涙が頬を伝ってきました。
この1カ月、手の届くほどの距離で命の誕生から巣立ちまで見届けられたことは、私たち家族にとって、忘れられない宝物となりました。
ヒナたちが成長し、親鳥夫婦がひたむきに子育てをする姿は、私たち人間に大切なことを教えてくれたように思います。
巣立ってしまって寂しいな、という感情は人間の欲目で、巣立った今こそキセキレイ家族にとっては試練の始まり。
どうか元気で生き抜いてほしいと祈るばかりです。
そして、来年もまた、この場所に新たな命が訪れてくれることを、静かに願っています。
約1ヶ月間、そして最後まで読んでくださりありがとうございました。
一緒に見守っていただいた皆様に感謝いたします。
玄関先の残された巣を見ると、ここを通る楽しみがなくなってしまい、張り合いがなくなってしまいましたが、来年もキセキレイ家族がやってきてくれるように、きれいなお花を咲かせたり、お庭の手入れなども頑張っていきたいと思います。
ランキングに参加中です。クリックして応援お願いします!