いつもブログを見に来てくださって、ありがとうございます。
我が家にやってきたキセキレイ夫婦の子育て。
これまでたくさんの温かいコメントや応援をいただき、ありがとうございました。
皆さんと一緒に、親鳥がヒナたちを育てる姿を見守ることができて、私自身もたくさんの元気と感動をもらいました。
このブログが、皆さんと庭の小さな命との出会いの場となれたこと、心から嬉しく思っています。
前回、新しいプランターに巣を作り、今年二回目の子育てが始まったことをご報告しました。
今回は5つの卵から3羽のヒナが生まれて、親鳥がせっせとエサを運ぶ姿、エサをねだるヒナたちの姿は、何度見ても本当に心が和む光景でした。
日ごとに大きくなるヒナたちはふっくらと丸くなり、キセキレイ自慢の尾っぽも見えるようになってきて、「もうすぐ巣立ちかな?」って、胸がワクワクしていました。
3羽のヒナたちが元気に飛び立つ姿を想像しながら、この小さな命の営みに、改めて深く感動していた日々…。
ところが、先日(7月19日)のことです。
この日の午前中、3羽のヒナたちが巣の中にいるのを確認して、その愛らしい姿をビデオに収めました。
尾っぽをちょんちょんと動かしたり、巣の外を見つめるまなざしからは、巣立ちの時がもう目の前だと感じられました。親鳥もこれまで以上に頻繁にエサを運んできて、巣立つための準備をしているようでした。
午後になり、親鳥の鳴き声がなんだかいつもと違う響きに聞こえました。
前回の巣立ちの日も、親鳥たちが「こっちだよ」って誘導するように忙しそうに鳴いていたので、今回も「もしかしたら、もう無事に巣立ったのかな?」と期待しながら、しばらく庭の様子を見ていたんです。
その時、そっと巣を覗いてみると、ヒナたちはまだ巣の中にいました。でもその様子からは、まさに巣立ちの時が近づいていることがひしひしと感じられました。
実は、ここ数日、カラスが巣の近くをうろつく姿も見られて、親鳥が勇敢に追い払う様子もブログでお伝えしていたように、カラスによる被害も心配していました。
その時はカラスの鳴き声は聞こえなくて、家の周りを確認しても、他に天敵らしい姿は見当たらなかったんです。
「今のうちに、無事に巣立ちできたらいいのに・・・」と心の中で願っていました。
この間にも、親鳥は警戒しながらも、本当に懸命にヒナたちを守ろうとしていたんだと思います。
でも、それから2時間ほど経った夕方、さっきとはまた違う、激しい親鳥の鳴き声が巣の近くで響き渡り、低空飛行でバタバタと翼を動かしているんです。
これはただの巣立ちじゃないのかもしれないと、強い胸騒ぎがしました。
不安に思い、改めて巣のあるプランターを確認しに行ってみると、残念ながらヒナたちの姿はどこにも見当たりませんでした。
そして、その巣のすぐそばに蛇がいたんです。
蛇を見た瞬間、胸騒ぎが嫌な確信に変わりました。
その時の親鳥の悲痛な鳴き声と、ヒナたちの姿がどこにもない状況。自然界の厳しい現実を突きつけられました。
命の誕生と成長の喜びの裏には、こんなに悲しい別れもあるんだと、改めて痛感しています。
今はあまりにもショックで、なんて言葉にしたらいいか分かりません。
「もう少し早く気づいていれば・・・」とか、「いや、もしかしたら危険を察して、無事に巣立ってくれていたのかもしれない」「どうか難を逃れていてほしい」と、願わずにはいられません。
胸騒ぎが現実だったとしたら、今回の出来事は本当に辛いけれど、これもまた自然の一部として受け止めるしかないのかもしれませんね。
今回のキセキレイたちの物語は、私の心にも、そしてこの庭の歴史の中にも、決して忘れられない大切な記憶として深く刻まれました。
しばらくの間は、巣を見るたびに悲しさや、ヒナたちが本当はどうなったのだろうと、考えてしまうと思います。
それでも、庭ではこれからもきっと、草花が咲き、小さな虫たちが活動して、色々な鳥たちが訪れてくれるでしょう。
今はまだ複雑な気持ちですが、いつか、この悲しい経験も庭の豊かな営みの一部として、静かに受け入れられる日が来ることを信じています。

(前のヒナたちが巣立っていった大空)