Garden&Quilt

~小さな幸せみつけ~

【越前大仏】想像を超えるスケール!五重塔からの絶景と天空の城

暑さも落ち着き、過ごしやすくなってきましたね。

少しずつ秋を感じる今日この頃。

ガーデニングや旅へと、出かけたい気持ちが高まります。

今回は、心地よい風に誘われて、急遽、出かけることになった日の出来事をご紹介します。

 

先日、岐阜大仏を見に行った帰り道、

「優しいお顔の大仏様、心が洗われたね」なんて話していたら、

「福井にも大きな大仏があるらしいよ」と、主人が教えてくれました。

そう言えば、福井には子どもたちが小さい頃、何度も通った恐竜博物館があったな・・・。そんな懐かしい記憶がよみがえり、その大仏が気になって仕方なくなりました。

本当は、この休日を利用して庭のギボウシを植え替える予定でしたが、抜けるような青空に誘われて急遽予定を変更!

「思い立ったら吉日」とばかりに、車で2時間ほどで行けると知っていた越前大仏へ、足を運ぶことにしました。(^。^)

(以下のcontentsから、興味のあるセクションに直接移動できます。気になるところから、気軽に読んでみてください)

 

想像を超えるスケール!越前大仏の荘厳な世界
 

広々とした境内に入ると、まず目に飛び込んできたのは、 スケールの大きさを予感させる、雄大な参道でした。

風情ある門前町には趣のある建物が並び、その先にそびえ立つ五重塔が、私たちを大仏様へと導いてくれているようでした。

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巨大な山門の前には、力強い獅子像が鎮座し、

 

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その両脇には高さ約11メートルもある威厳あふれる仁王像が睨みをきかせています。

その迫力に、思わず立ち止まって見上げてしまうほどでした。


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さらに、山門はもう一つあり、そこにもう一対の仁王像がいらっしゃいました。

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山門をくぐり、大仏殿へと続く回廊を進みます。

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檜造りの回廊は、静かで落ち着いた雰囲気で、一歩足を踏み入れるごとに心が穏やかになっていくのを感じました。

 

回廊を抜けると、目の前に現れたのは、巨大な大仏殿でした。

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そのあまりの大きさに、まるで別世界に迷い込んだかのよう。

山門の仁王像がすでに見上げてしまう大きさでしたが、大仏殿の前に立つと、人がまるで小人のように小さく見え、建物のスケール感に圧倒されました。

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大仏殿の中へ足を踏み入れると、想像をはるかに超えるスケールで大仏様が鎮座しており、その圧倒的な存在感にただただ息をのむばかり。

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奈良の大仏様よりも少し高い、17メートルという巨大なお姿に、見上げていると心が洗われるような、不思議な気持ちになりました。

 

大仏殿の内部では、大仏様を囲むように5体の仏像が並んでいらっしゃいました。

向かって右から、

文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
大迦葉(だいかしょう)

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越前大仏(毘盧遮那仏:びるしゃなぶつ)

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阿難弥(あなんみ)
普賢菩薩(ふげんぼさつ)

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お一人おひとりの表情がとても優しく、 心の中に温かい安らぎがそっと広がるのを感じました。 

近くでよく見てみると、表情や身につけているものが違っていて、それぞれのお姿が丁寧に作り込まれていることがわかります

そして、大仏殿の壁一面には1281体もの小さな仏像が並び、その神秘的な雰囲気に思わず背筋が伸びるような感覚を覚えました。

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異国情緒あふれる九龍壁
 

大仏殿から五重塔へ向かう途中、鮮やかな青と緑のタイルでできた「九龍壁(クーロンビ)」が目に飛び込んできました。

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中国の国宝第一号を、中国政府の許可を得て再現したもので、九頭の龍が今にも動き出しそうなほど力強く描かれています。その美しさと迫力に思わず見入ってしまいました。ここが日本であることを忘れてしまいそうな、異国情緒あふれる空間でした。

 

五重塔からの絶景
 

大仏殿の隣には、高さ約75メートルもある五重塔が建っています。

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エレベーターもありましたが、せっかくなので思い切って階段を上ってみることに。

登り切った先に広がるのは、息をのむほど美しい絶景でした。

 

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上から眺めると、越前大仏の敷地全体がとても広々としていることを実感できました。

写真を拡大してみると、巨大な大仏殿の前に立つ人がまるで米粒のようです。

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人がこんなに小さく見えるほど、先ほどまで圧倒されていた大仏殿や建物のスケールが大きいのだと改めて感じました。


 

天空の城、越前大野城へ
 

その後、せっかくなので近くにある越前大野城にも足を延ばしました。

お城は標高約249メートルの亀山という山の上に建っており、麓の城下町から徒歩で向かいます。

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登り口から天守までは、緩やかな坂道を進むルートと、階段をひたすら上っていく最短ルートがあって、私たちは階段を選んで進みました。


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「はぁ、はぁ…」と息を少し切らしながらも、ようやく到着!

お城から見下ろす景色は、心の奥まですっとするような清々しさでした。

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ちなみに、この「越前大野城」はお城が雲の上に浮かんで見える「天空の城」として有名ですが、その景色は城の西側にある別の山、戌山(いぬやま)から見ることができるそうです。

いつかまた、その「天空の城」も見てみたいです。

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50代になり、夫婦2人の旅は、時間に追われず気の向くままに動くのが定番です。

運転好きな主人は、高速道路ではなく下道で景色を楽しみながら進むのがお気に入り。高速代を気にせず、その日の気分で立ち寄れるランチも、旅の楽しみの一つです。

思い立って出かけた、この一日は、心と体にエネルギーをチャージできた、素敵な日となりました。

天気も穏やかで、外に出て新鮮な空気を吸いながら、いろいろな秋を満喫できる季節です。

福井へ行かれることがありましたら、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。