皆さん、こんにちは!
いよいよ今年も冬支度の季節になりましたね。
そろそろ温かいこたつが欲しいな、と思う季節になってきました。
我が家では、昔からの風習である「こたつ開きの日」(亥の子の日)を目安にして、なんとなくその日に合わせてこたつを出すようにしています。
そして、今年はそれが11月2日。
今日、こたつを出して冬の準備を整えました!

こたつを出して、温かい空間がリビングにできると、今年も冬が始まるな、と感じますよね。
そして、この光景を見ると、私はいつもパッチワークを始めた頃の自分を褒めてあげたくなります。
その理由は、この27年近く愛用しているパッチワークで作ったこたつカバーです。
実はこれ、私がパッチワークを初めてすぐに、無謀にも挑戦した初めての大作なんです。
(以下のcontentsから、興味のあるセクションに直接移動できます。気になるところから、気軽に読んでみてください)
- 1. こたつカバー制作のきっかけは「何かしたい」という思い
- 2. 子育て後の再スタート、そして半年前からの本格的な学び
- 3. 今年の目標:27年愛用したこたつカバーの「修復(リペア)」
- 4. まとめ:手作りの温かさは「家族の歴史」になる
1. こたつカバー制作のきっかけは「何かしたい」という思い
母から教わった、育児休業中の私を救った「パッチワーク」
今から27年前。上の子を出産したのを機に仕事を辞め、そのまま下の子を授かり、家事と育児の毎日を過ごしていました。
もちろん幸せでしたが、同時に「社会から取り残されているような感覚」や「このままでいいのだろうか、何か自分も成長しなくては」という漠然とした焦りも抱えていたんです。
そんな時、ふと目に入ったのが、母が長年続けていたパッチワークでした。
「これをやったら、時間を忘れて集中できるかも。そして、自分の存在価値を再確認できるかも」
それが、私がパッチワークを始めたきっかけです。
最初は練習として、ポーチや小さなパターン作りに挑戦しました。
初心者が無謀にも挑戦!「こたつカバーが欲しい!」
練習を重ねるうち、だんだんと欲が出てきました。
「どうせ作るなら、日常で使える大きなものが欲しい!」
そう思い立ち、決めたのが「こたつカバー」です。
今考えると、パッチワークを始めて間もない初心者が、こんな大作に挑もうなんて、本当に無謀だったと思います(笑)。
当時の私は、家事と育児の合間を縫って作業を進めるしかありませんでした。この状況を母に相談したところ、「それなら」と、パーツ一つ一つが大きなパターンの作り方を教えてくれました。


完成までには、結局一年ほどかかってしまいましたが、初めての大作を仕上げた時の達成感は今でも忘れられません。
多くの時間をかけ、心を込めて作った、私にとってお気に入りの宝物が誕生したんです。
2. 子育て後の再スタート、そして半年前からの本格的な学び
6年前に訪れた再会、そして再びの遠のき
子供達が少し大きくなってきたので、保育園に子供たちをお願いして仕事に復帰し、一度目のパッチワークとの別れを経験しました。
転機が訪れたのは6年前。下の子が大学進学で家を離れたとき、私は子どもの巣立ちによる寂しさで、心にポッカリと穴が開いたような状態になってしまいました。何をやっても涙が溢れ、特に朝は理由もなく涙が流れるほど、精神的に本当に辛い時期を過ごしました。
そんな私に母が「パッチワークをしてみる?」と声をかけてくれ、再び針を持つことに。
母の言葉に背中を押され、夢中になって「スーちゃんのタペストリー」の制作に取り掛かりました。
スーちゃんの洋服や帽子を選ぶ小さな作業が、当時の私には最高の気分転換になりました。布合わせに夢中になっているうちに、心が寂しさから解放され、前向きな気持ちで満たされていきました。
しかし、その後はまたすぐに多忙な日々が戻ってきます。

主婦業、仕事に加え、義母の介護も始まり、自分の時間はほとんど取れなくなり、パッチワークの時間はまた遠のいていきました。
今度こそ腰を据えて!半年前から再スタートした充実の日々
そして今、状況が落ち着き、自分のための時間を持てるようになりました。
「今度こそ、腰を据えてパッチワークを本格的に学びたい」
そう決意し、半年前から基礎を学び直しています。
現在は、当時の「なんとなく」で作るのではなく、知識と技術をしっかり身につけようと頑張っています。(^o^)
今だから分かる、27年物の自分への驚き
そして、今回のこたつ開き。
改めて、この27年物のカバーを広げて、しみじみと思うことがあります。
それは、「よく、初めにこんな大きな作品を作ったなぁ!」ということです。
今の私なら、細部にわたって完璧を求めようとしてしまい、怖気づいてしまうでしょう。
当時の「知らぬが仏」の勢いがないと、到底手を出せない大作でした。(^_^;)
正直なところ、「今、作ってみて?」と言われたら、絶対に無理です(笑)。
いや、何も知らなかったからこそ、「ただただ作りたい」という情熱だけで、この大きな作品が作れたのかもしれない。
そう考えると、当時の無我夢中な自分を、本当に褒めてあげたくなります。
このこたつカバーは、私にとって、初心を忘れず、情熱を持って取り組むことの大切さ、そして人生の節目を温かく見守ってくれた母の愛を思い出させてくれる、大切な宝物です。

ここで、作品の補足ですが、よく見ていただくと分かるように、このカバーはパッチワークのピースだけでなく、無地の布の部分にはキルティングを施しました。
一つ一つ手作業で縫い上げたこの模様は、私にとって当時の奮闘の証でもあります。
3. 今年の目標:27年愛用したこたつカバーの「修復(リペア)」
感謝を込めて!ほつれを直して「あと10年」愛用へ
さて、27年もの間、家族の中心で活躍してくれたこのこたつカバーですが、よく見ると端の部分が少しほつれてきています。

今年は、感謝の気持ちを込めて、ほつれてきた部分を丁寧に修復(リペア)し、このこたつカバーにあと10年、家族を見守ってもらおうと思います。
リペアの様子は、次回以降のブログ記事で詳しくご紹介する予定です。修復に使う道具や、長く愛用するためのちょっとした裏技などもシェアできればと思っていますので、ぜひ今後の記事もチェックしてくださいね!
4. まとめ:手作りの温かさは「家族の歴史」になる
今回は、我が家の27年物のパッチワークこたつカバーの物語をご紹介しました。
人生の節目節目でパッチワークに助けられ、そして今、初心を教えてくれるこの作品は、私にとって単なる布ではありません。
「時間と愛情を縫い込んだ、家族の歴史そのもの」です。
忙しい毎日の中でも、自分の好きなこと、夢中になれる時間を持つことの大切さを、改めて感じています。
もしパッチワークを始めてみたいと思っている方がいらしゃいましたら、「完璧じゃなくて大丈夫、心から作りたいという気持ちを大切に」と、27年前の無謀な初心者の私が作ったこのカバーを見て、ぜひ一歩踏み出してほしいと思います。
私も引き続き、並行して進めているサンプラーキルトのサンフラワーも、しっかり頑張っていきたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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